2023年9月25日
種子法廃止意見確認訴訟原告団・弁護団
TPP交渉差止・違憲訴訟の会
種子法廃止等に関する違憲確認訴訟(種子法廃止違憲訴訟)の原告・弁護団は、2023年4月6日、東京地方裁判所の第一審判決(棄却・却下)について、東京高等裁判所に控訴しました。これを受け、原告・弁護団は、7月28日、東京高裁に控訴理由書を提出しました。
提出した控訴理由書は、下記のリンクより閲覧できます。
控訴理由書とは
控訴理由書とは、第一審の判決(地裁判決)を不当として控訴した控訴人が、その判決の誤りと変更すべき理由を述べた書面となります。
第二審(控訴審)の裁判官は、まず最初に判決と控訴理由書を読みます。そのうえで、控訴人が控訴理由書で述べた内容が正しいか、逆に言えば、地裁判決が誤っていないかについてチェックすることになります。
ですから、我々控訴人は、この控訴理由書で判決の誤りを説得的に述べ、第二審の裁判官に「この事件は少し考え直す必要があるな」と思ってもらわなければなりません。つまり、控訴理由書はとても大事な書面ということになります。
書面は相当なボリュームとなりますが、①判決の概要、②判決の誤り、③食料への権利の意味、について、できるだけわかりやすく、かつ端的にまとめたつもりです。感想やご意見をいただければ幸いです。
控訴審では、12月19日に確定した第1回期日までに、この控訴理由書に対する被控訴人(国)からの答弁書が出されることとなります。併せて、私たち控訴人側は、この控訴理由書の内容を補充する書面(準備書面)や証拠などを提出し、控訴審で判決の見直しを求めていきたいと思います。(弁護団共同代表・田井勝)