医療
お金持ちしか受けられない医療に?
株式会社の医療ビジネスへの参入、民間医療保険の拡大が要求される。高額な自由診療との混合診療が解禁されれば、新薬や新しい治療法はいつまでも公的保険が適用されず、お金持ちだけのためのものに。公的医療保険制度が揺らぎ、国民皆保険は崩壊する。
株式会社の医療ビジネスへの参入、民間医療保険の拡大が要求される。高額な自由診療との混合診療が解禁されれば、新薬や新しい治療法はいつまでも公的保険が適用されず、お金持ちだけのためのものに。公的医療保険制度が揺らぎ、国民皆保険は崩壊する。
米や小麦、畜産、酪農、砂糖など、国内農業に大打撃。食料自給率は14%に低下、関連産業を含めた損失額は7.9兆円になるとの試算も。地域社会は崩壊し、田んぼや里山などの環境、生物多様性の保全、洪水や土砂崩れ防止など、多面的な機能も失うことに。
食品添加物、残留農薬、遺伝子組み換え作物、牛肉の輸入規制まで規制緩和の対象となり、食の安心・安全を揺るがす。アメリカは遺伝子組換え食品の表示すら貿易障壁だと非難し、表示義務撤廃を要求している。
労働力の移動が自由化され、TPP加盟国から低賃金で働く労働者が日本に流入。派遣労働をさらに拡大、解雇規制も緩和して、再就職のための支援金と引き換えにいつでも解雇できるように。
国家戦略特区で公立学校の運営を民間企業に委託するという動きが。貧困層が拡大するなかで公立学校が減れば、子どもを学校に行かせることすらできない家庭が増える。
公共事業の入札に外国企業が参加できる基準額が大幅に引き下げられ、国内業者の受注が減少。地域経済を支える地元の中小零細企業は倒産し、雇用も縮小する。
水道などの公共サービスに外資が参入すれば、企業がより高い利潤を求めて料金の値上げや質の低下が起きる可能性がある。日本の郵政も、郵貯・簡保まで完全な民営化が狙われている。
医薬品特許の保護規定が強化され、ジェネリック医薬品の生産は困難に。著作権の保護期間も延長、著作権侵害は権利者からの訴えがなくても取り締まりが可能に(非親告罪化)。
外国企業や投資家が進出先の国の規制や法制度によって損害を被ったと判断されれば、その国を訴えることができる。審理は一切公開されず上訴さえできない。制度変更や巨額の賠償金支払いが命じられた例も。
自由貿易やグローバル化といわれると、いいイメージがありますが、本当にそうでしょうか? 環太平洋経済連携協定(TPP)は、関税・非関税に関わらず「自由貿易」を妨げる障壁の例外なき撤廃を目標としています。農産物の関税だけの問題では決してなく、その大半が非関税の多岐分野にわたり、食の安全、公的医療制度や保険、労働、公共事業、知的財産に関わる制度など、「暮らしの仕組み」「いのちの仕組み」に直結する問題です。
交渉参加国は「秘密保持契約」に署名しているため、交渉内容や過程の情報は公開されず、批准後も4年間秘匿とされ、国会も市民も、知ることができません。さらに「投資家対国家紛争解決制度(ISD)条項」が含まれており、市民の生命や財産を守るために国や地方公共団体が行う規制に対し、外国企業や投資家が提訴する可能性さえあります。
このように、TPPは様々な違憲、違法な内容を含んでおり、多くの人々に対して大きな不利益、権利侵害、生活不安が生じることは明らかです。TPPが優先するのは利益を得たい大企業の都合ばかりで、市民の暮らしといのちへの影響は計り知れません。まさに、私たちのあたり前の暮らしを壊す“異常な条約”なのです。
すでに、廃業に追い込まれるなど生活・生業に打撃を受けている人たち、発効後に生じるさらに大きな不安や苦痛、不利益、取り返しのつかない壊滅的打撃を被る危険性に直面している人たちの切実な声が出されています。こうした状況下にあって私たちは、「TPP交渉差止・違憲訴訟の会」を設立しました。被害者の切実な声を受け止め、被害者の救済を第一の目的とし、併せてその原因となっているTPP交渉の停止・差止めを求める「TPP交渉差止・違憲訴訟」の準備を進め、目的達成のために必要な諸活動を行っています。(設立趣旨全文へ)
私たちも賛同します
呼びかけ人第3次訴訟ご参加のお願い
原告の受付は終了しました(2023年3月2日)
①クレジット決済希望の方
https://congrant.com/project/tppiken/7160
さらなる裁判活動の継続のため、ご支援をお願いいたします。
訴訟費用、広報費、弁護団の活動費用に充てさせていただきます。
原告の受付は終了しました(2023年3月2日)
ご希望の方は原告になることができます。
入会申込のほかに、下記の「訴訟委任状」をご記入のうえ、必ず郵送でお送りください。
※原告になるのにあたって、特別な費用はかかりません。
※訴状の原告一覧に名前と住所が記載されますが、公に公表されることはありません。
※裁判は弁護士が行いますので、必ずしも出廷する必要はありません。
〒102-0093
東京都千代田区平河町2-3-10
ライオンズマンション平河町216
TPP交渉差止・違憲訴訟の会
TEL:03-5211-6880
FAX:03-5211-6886
お問い合わせフォーム
※申込書、委任状、資料を一式お送りすることもできます。お気軽にお問い合わせください。